こんにちは。小田原のミカン農家、湘南ゴールド、下中たまねぎ、生産販売の香実園いしづかです。
香実園の看板商品と言えば、何と言っても湘南ゴールド、下中たまねぎ、そして普通温州ミカンですが、実は、隠れた逸品があります。
それは「ネーブルオレンジ」です。
香実園のネーブル栽培の歴史は長く、その始まりは先代がアメリカの農業実習から帰国した頃の昭和40年代(1970年代)からで、熱心に苗木を植え、接ぎ木もたくさんしたと聞いています。
最初の頃の接ぎ木は現在枯れてしまいましたが、その頃の苗木は大きく育ちました。平成の時代になってしばらく、私が就農してから植えた木も成熟してきて、いよいよ美味しい実がなり始めました。
「ネーブルオレンジ」は、ブラジルで発見されその後アメリカに渡りネーブルの名前がついたとのことですが、カリフォルニアが一大産地で、おおざっぱに言うとアメリカから来たオレンジと言えます。
その食味は、酸味とともに濃い甘さがあります。
じょうのう膜(房の皮の部分)が薄く種もほぼ無いことから口に入ってしまえばとても食べやすい柑橘で、その香りや濃厚な味わいから、様々な新しい柑橘類が市場に出回っている現在でも、根強いファンがいます。
その昔、柑橘の王様とも言われていて、現在「せとか」など、王様とか女王様とか言われている新しい柑橘類とはその味の濃厚さやじょうのうの薄さによる食べやすさなどで共通点が見受けられます。
「ネーブルオレンジ」の皮は固く、そのまま手で剥くことは難しいのでカットして食べるのが一般的です。皮離れはさほど悪くないので、ただカットしただけでも食べられますが、皮と果実の間に切れ込みを入れたり、4等分などにカットする前に果実の上部と下部をカットしておくとなお食べやすくなります。
「ネーブルオレンジ」の良いところは、何といってもその食味です。大きな柑橘だと、ひとつ食べきれるか心配になることもありますが、ネーブルはその濃厚な味わいと房(じょうのう膜)や種を気にせず食べられる食べやすさから、一切れ、もう一切れと、大きな果実でもだいたい一人で食べきってしまいます。
実は、私の家族や親族たちに一番人気の柑橘がネーブルです。温州ミカンはもちろん、「はるみ」や「デコポン」、当園一押しの「湘南ゴールド」もそれぞれ食べるのですが、ネーブルは老若男女に根強い人気があり消費量では間違いなくNo.1です。シーズンが始まるころになると早く家に持って帰って来て、とリクエストがあり、家族みんなで食べようと2個くらいカットしてお皿に出しておいたら、娘が一人で平らげてしまったことも度々ありました。
「こんなに美味しいのに、何故ネーブルってもっと売り出さないのだろう?」などと質問を受けることもしばしばありました。そこで、、、
今年は良い品がたくさん採れたこともあり、ぜひ果物好きの多くの皆様に香実園の隠れた逸品を味わっていただきたいと思い、この度、初めてネットショップで販売をすることとしました!
濃厚な甘みとフレッシュさが交わった奥深い味わい、香実園のネーブルオレンジ、是非一度ご賞味ください。
ご購入はこちらから。https://koujituen.thebase.in/categories/86674