こんにちは、小田原のみかん農家、湘南ゴールド、下中たまねぎ販売の香実園いしづかです。
今日は、貯蔵庫に貯蔵してあるみかんの選別、および蔵出し作業を行いました。
みかんの貯蔵に適した古い土壁の倉庫で、木箱にしまわれていたみかんを出荷のために出す作業です。
みかんの貯蔵は、倉庫内の湿度80~85%、温度4度前後が理想的と言われています。天候や、その時に倉庫に入っているみかんの量などにより、倉庫内の環境は変わります。その湿度と温度を保つ為に、時には他に用がなくてもみかんの倉庫の扉を開けたり閉めたりします。箱を差す棚がない貯蔵庫では、箱ごとの内部の通気のため、隙間が空くように互い違いにわざと少しずらして積み重ねます。
倉庫の天井にある通気口も、みかんに適した湿度を保つために設けられています。倉庫内に敷き詰められた砂利石もそのためです。
そうして、貯蔵されたみかんは、新鮮さを残しつつも収穫をしたばかりより酸味が抜けて、まろやかな食べやすい味となります。
みかん畑でみかんの木を育てて、たくさんみかんをならせるのもみかん農家の技術ですが、貯蔵庫で上手にみかんを貯蔵して適期に美味しいみかんをたくさん出荷することも、また欠かすことができないみかん農家の技術なのです。