こんにちは。小田原のみかん農家、湘南ゴールド、下中たまねぎ販売の香実園いしづかです。
いよいよ三月ですね。暖かい日があったと思えば、また寒い日がくる。まさに三寒四温で春の訪れが近づいてきている気がします。
先日このブログでも書いた北関東の視察の写真があるので、是非皆さんに見ていただければと思い、少し紹介させていただきたいと思います。
今回は、下中たまねぎのオーナー園の仲間たち(小田原オーナー園部会)と行ってきました。
冬が寒い地域なので、ミカンや湘南ゴールドなどの柑橘類の事例は見学できませんが、どんな話が聞けてどんな空気を感じることができるのか、楽しみです。
まだ薄暗い、午前六時、JAの集出荷場に集合、農家の仲間とJAの職員二名、小田原市農政課の職員一名とともにバスに乗り込み、群馬に向かいました。
午前九時前、関越自動車道の沼田インターを降りて雪景色の中を約10分、人口4000人程の群馬県川場村の役場に到着しました。
この村は、都市交流事業を推し進めていて、世田谷区と「区民健康村相互協力協定」なるものを結んでいます。
数々の市町村が参加するコンペを勝ち抜いて獲得したこの協定を、行政主導で最大限活用して、村の活性化が図れていると感じました。
お金は分担で、都会の人は山村の体験と安らぎを、田舎の人は観光客来訪による刺激や農産物や宿泊などによる経済の活性化と、世田谷区民と川場村民、お互いハッピーな関係を築けているとても上手くいっている事例だと思いました。
次に行ったのは、群馬県のみなかみ町。
手作り体験が肝の「たくみの里」へ行きました。
こちらは、時間の都合もあって写真が一枚しかないのが残念なのですが、そば打ち、陶芸や竹細工、人形作りやドライフラワーアレンジをはじめ約20種類、もちろん農業体験もあり、それぞれの匠が教えてくれる、様々な体験プログラムが用意された里の活性化プランでした。
もともと、養蚕が盛んな地域であり、養蚕業の衰退とともに使われなくなった養蚕農家の数々の屋敷を、観光資源としてそれぞれの匠達に活用してもらい、独特の雰囲気がある里が形成されていました。レンタルサイクルで里を一回りできるので、今度は雪がない時に来てみたいと思いました。
視察一日目の最後に行ったのは、栃木県足利市の「ココファームワイナリー」。
こちらは、今から50年以上前に、養護学校の教諭だった創始者の「子供たちに、健康で働ける場所を与えたい。」という思いから、急な斜面の山を葡萄畑として開拓したことから始まりました。
最初は、葡萄をそのまま販売したかったそうですが、思うように売れずに、ワインを作ることになったそうです。
現在もある養護施設は、自分の知るところと比較しても、大きな規模で立派な施設で、施設利用者達はそれぞれの特性にあった職場で、ワイナリーの一員として活躍しているそうです。
直売所の雰囲気はとってもお洒落でしたが、自分的には、福祉を継続していくためにも、ワインが売れなければやってる意味がない!的な迫力を感じて、本当に、創始者の志が上手く形になっている素晴らしい施設だと思いました。
ワイナリー見学、初体験で、楽しかったです。
視察二日目は、またの機会に。